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●区長開会あいさつ−近藤やよい区長(2025年9月16日)
◎近藤やよい 区長 令和7年第3回足立区議会定例会の開会に当たりまして、一言所信の一端を申し上げます。
まず初めに、令和6年度普通会計決算についてです。
令和6年度予算は「命と暮らしを守り抜く、安心と活力のあだち」と銘打ち、災害備蓄の積み増しや建築物の耐震化助成の拡充のほか、福祉まるごと相談課創設による包括的相談支援の開始や持続可能な公共交通の実現に向けた実証実験への着手など、区民生活に寄り添い、暮らしを支える事業を積極的に実施してまいりました。
財政の弾力性を示す経常収支比率は、人件費の増加に加え、給食費無償化などの区独自の施策を充実したことにより、令和5年度と比較して1.1ポイントの増、79.7%と、何とか4年連続で適正水準とされる80%以内を維持いたしました。
歳入総額は3,501億円と、前年度比186億円、5.6%の増となりました。内訳としまして、特別区民税は定額減税実施の影響により前年度比9億円の減収となりましたが、財政調整交付金は都税収入の増加に伴い35億円の増となり、一般財源は前年度比78億円、4.1%増の1,960億円となりました。また、基金の取崩し額の増加や物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金の増加などにより、特定財源は前年度比108億円、7.5%増の1,541億円となり、歳入は堅調に推移いたしました。
歳出総額は、すこやかプラザ あだちの建築工事や小・中学校改築校数の増による投資的経費が前年度比75億円の増、また常勤職員数の増加や会計年度任用職員の勤勉手当支給開始などに伴い人件費が40億円増加したことなどにより、前年度比202億円、6.4%増の3,374億円となりました。
積立基金現在高は、令和5年度末と比べ41億円減の1,817億円でした。これは、今後の公共施設の更新等に備え基金全体で217億円を積み立てた一方で、物価高騰対策等のため財政調整基金の積極的な活用を図ったほか、小・中学校の改築やICT機器の更新等と合わせ、基金全体で258億円を取り崩したことが影響しております。中長期的な視点を持った基金積立てと活用を行っていくとともに、今後も財政規律を守った行財政運営に努めてまいります。
次に、近年の熊本地震や能登半島地震などの大規模災害を教訓とした災害対策の強化についてです。
平成14年に施行して以来23年が経過する足立区災害対策条例の一部改正案を今定例会に提出させていただきました。激甚化、複合化する災害への取組の強化と、避難所機能拡充による災害関連死の防止が改正の主目的でございます。
具体的には、区長の責務として、新たに災害関連死の防止を23区で初めて条文化いたしました。また、区民の皆様には、各御家庭の備蓄量を3日分以上確保していただくことを明文化し、災害時における在宅避難に備えた自助の取組を条文に追加いたしました。
今回の補正予算では、くみ取りせず1万回利用可能な災害用トイレ1基を試験導入するための経費のほか、災害用折り畳みベッド7,000台の購入経費、また就学前施設に3日分の備蓄物品配備を促す補助制度拡充に係る経費を計上させていただきました。
次に、日暮里・舎人ライナーの混雑緩和策についてです。
平成20年の開業から17年が経過し、区内の交通利便性を飛躍的に向上させた日暮里・舎人ライナーではありますが、最混雑区域の混雑率は177%と5年連続で全国ワーストワンとなっていることから、東京都と協働で混雑緩和に向けた実証実験を12月下旬から3月下旬まで実施したく、バス借上げに係る経費など、今定例会に補正予算4,000万円を計上させていただきました。今後、区が契約を行い、都からは経費の半額を負担いただくことで協議を行っております。
江北駅から西日暮里駅、日暮里駅まで、3台のバスを借り上げて、平日の朝7時から8時の間に運行をいたします。日暮里・舎人ライナーの利用時間より所要時間が2倍以上掛かってしまう想定ではございますが、1人でも多くの方に利用していただけるよう、周知についても都としっかりと連携して取り組んでまいります。また、混雑緩和策としての有効性を利用者からのアンケートなどで検証してまいります。
次に、足立区プレミアム商品券(PayPay商品券)の拡充についてでございます。
長引く物価高騰対策として区民の事業者双方を支援するため、今年度当初予算に9億6,000万円を計上させておりましたPayPay商品券ですが、プレミアム率を当初の20%から30%に、また全体の発行セット数を80万セットから100万セット拡充するため、本定例会に4億6,400万円余の補正予算を計上させていただきました。お認めいただけましたら、12月10日のキャンペーンスタートに向け広く周知を行っていくとともに、今回初めての試みとなるPayPay商品券の効果検証を丁寧に実施してまいります。
次に、千住宿開宿400年についてです。
当時の開宿時期に合わせ、9月から11月の秋に盛り上がりのピークが迎えられるよう、様々なイベントを企画してまいりました。
その一つ、千住のまちを知り、味わい、遊び尽くすリアル宝探しイベントを9月12日から12月12日まで実施、また郷土博物館特別展示「千住宿400年」を10月21日から開催いたします。
また、まちなかでも千住ゆかりの美術作品に触れていただけますよう、11月中は商業施設や和食店などでレプリカ、複製ではありますが、村越向栄の屏風などの展示を行い、記念すべき年を盛大に盛り上げてまいります。
最後に、本会議に提出いたします補正予算案の主な内容を申し上げます。
八潮市で発生した道路陥没事故を受け、区が管理する主要な全ての水路の点検調査委託に係る経費3,900万円余の増額、アピアランスケア用品購入費用等助成の拡充で4,300万円余の増額、竹ノ塚駅北側の高架下公共利用用地に新たに設けます地域の交流拠点設置に係る経費で4,100万円余の増額など、合計で14億2,800万円余の増額補正となっております。
介護保険特別会計は、介護保険特別会計の精算に伴う給付準備基金積立金の増で6億1,600万円余の増額などにより、11億7,300万円余の増額補正でございます。
今回御提案申し上げます議案は20件、報告9件、諮問1件でございます。各議案の提案理由につきましては、参与より説明させていただきますので、慎重に御審議の上、御決定いただきますようにお願いを申し上げます。